楽天モバイルとドコモのシェア推移を徹底比較|逆転の可能性と最新動向

2025年6月末時点:楽天モバイルとドコモのシェア格差

2025年6月末時点での国内移動系通信市場における主要4キャリアの契約数シェアは、総務省の公式統計によると以下の通りです。

事業者シェア(2025年6月末)
NTTドコモ33.6%
KDDIグループ26.4%
ソフトバンク19.2%
楽天モバイル3.3%

出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら

このデータからも分かる通り、NTTドコモは依然として国内最大シェアを堅持しており、楽天モバイルは2025年6月末時点で3.3%のシェアに留まっています。両者のシェア格差は依然として大きく、楽天モバイルがドコモを逆転するには現状では相当な隔たりがあるのが実態です。

楽天モバイル・ドコモのシェア推移と四半期成長率

楽天モバイルは2019年10月にMNO(自社回線を持つ移動通信事業者)としてサービスを開始し、着実にシェアを拡大しています。実際、直近の四半期ごとのシェア推移を見ると、楽天モバイルの上昇傾向が数値で確認できます。

四半期ごとのシェア推移(2024年3月末~2025年6月末)

時点NTTドコモ楽天モバイル
2024年3月末34.6%2.7%
2024年6月末35.0%3.0%
2024年9月末34.6%3.1%
2024年12月末34.2%3.2%
2025年3月末33.9%3.2%
2025年6月末33.6%3.3%

出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら

この表からも、楽天モバイルは毎四半期ごとに0.1ポイントずつシェアを上げており、前年同期比(2024年6月末→2025年6月末)では+0.3ポイントの増加。一方、NTTドコモは徐々にシェアを落としていますが、その減少幅は1.4ポイント(34.6%→33.6%)となっています。

楽天モバイルがドコモを逆転する可能性は?

現時点のシェア差

2025年6月末時点での楽天モバイルとNTTドコモのシェア差は30.3ポイント(33.6% - 3.3%)です。

四半期ごとの増減幅の比較

  • 楽天モバイル:1年間で+0.3ポイント(約0.075ポイント/四半期)
  • NTTドコモ:1年間で-1.0ポイント(約-0.25ポイント/四半期)

このペースを単純に継続した場合、両者のシェア差が埋まるのには数十年以上かかる計算となり、「楽天モバイルがNTTドコモをシェアで逆転する」のは現実的な近未来シナリオとは言えません。

また、契約数ベースでも2025年6月末時点の移動系通信契約数合計は2億2,550万契約。そのうち、楽天モバイルのシェア3.3%は約744万契約、NTTドコモの33.6%は約7,583万契約となります(単純計算)。契約数の絶対規模でも大きな差があることが明らかです。

出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら

サブブランド・オンラインプランの影響

NTTドコモは「ahamo」などのオンライン専用プランも展開しており、こちらはMNO本体のシェアに含まれます。楽天モバイルは現状MNO単独でのシェアであり、サブブランドによるシェアの押し上げ効果はありません。こうした構造的な違いも逆転シナリオを難しくしている一因です。

MVNO・MNO全体の市場トレンドと楽天モバイルの立ち位置

MVNO・MNOのシェア推移

MVNO(いわゆる格安SIM)は2025年6月末時点で3,940万契約、移動系通信市場全体で17.5%のシェアを記録しています。対してMNO4社(NTTドコモ・KDDIグループ・ソフトバンク・楽天モバイル)の合計シェアは82.5%です。

時点MVNOシェアNTTドコモ楽天モバイル
2024年6月末15.8%35.0%3.0%
2024年9月末15.6%34.6%3.1%
2024年12月末16.3%34.2%3.2%
2025年3月末17.0%33.9%3.2%
2025年6月末17.5%33.6%3.3%

出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら

楽天モバイルのシェア上昇要因と今後の成長

楽天モバイルは2025年6月末時点でMNO単体シェア3.3%、MVNOへの提供分を含む「実質シェア」では4.1%まで伸ばしています。ただし、MVNO化によるシェア押し上げ効果を加味しても、NTTドコモの実質シェア(39.9%)には遠く及ばないのが現状です。

MVNO全体の成長も緩やかに続いており、格安SIM市場全体が拡大している中で、楽天モバイルは一部その受け皿となっていますが、ドコモの牙城を崩すには至っていません。

ユーザー利用動向と料金帯分布から見るシェア維持の背景

スマートフォン利用率と事業者選択

令和6年(2024年)時点でのスマートフォン世帯保有率は90.5%と高水準で推移しています。なお、スマートフォン利用者のうち「大手携帯電話事業者」(NTTドコモ・KDDIグループ・ソフトバンク・楽天モバイルおよび各サブブランド・オンライン専用プランを含む)の利用率は65.8%。一方、「格安スマホ事業者」(MVNO)の利用率は17.6%です。

大手利用率格安スマホ事業者利用率
2022年67.0%13.3%
2023年66.0%15.6%
2024年65.8%17.6%

出典: 総務省 令和6年通信利用動向調査報告書(詳細はこちら

料金帯別の利用分布

大手携帯電話事業者(NTTドコモ・楽天モバイル等)は月額3,000円台の利用者が最多。格安スマホ事業者(MVNO)は2,000~2,999円が最多で、3,999円以下の利用者が約70.5%を占めます。この価格差が大手キャリアの利用者維持に影響していると考えられます。

ドコモ・楽天モバイル・MVNOの選択肢と利用動向

ドコモ系の低価格プラン(MNO系格安プラン)

楽天モバイルの特徴

MVNOの現状と主要事業者

MVNO市場ではインターネットイニシアティブ(IIJmio)がシェア23.2%でトップ。mineo(オプテージ)が8.0%で続いています。

MVNO事業者名シェア(2025年6月末)
インターネットイニシアティブ(IIJ)23.2%
オプテージ(mineo)8.0%

出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら

まとめ|楽天モバイルとドコモのシェア逆転はいつか?

2025年6月末時点の総務省公式統計データによれば、楽天モバイルのシェアは3.3%、NTTドコモは33.6%と約10倍の差があります。楽天モバイルは着実にシェアを伸ばしていますが、四半期ごとの増加幅は0.1ポイント前後と緩やかであり、現状のトレンドが続く限りドコモのシェアを逆転するのは遠い未来となる見通しです。

格安SIM(MVNO)やMNO各社の低価格プランも含めて、ユーザーの選択肢は今後さらに多様化していくと考えられます。最新のサービス内容や料金プランについては、各公式サイトを活用し、ご自身の利用スタイルに最適な通信会社を選ぶことが重要です。

※本記事のデータは2025年6月末時点の総務省公表値です。最新情報は総務省公式サイトでご確認ください。

データ出典

※本記事のデータは政府統計・公表資料に基づきます。最新情報は各省庁・公式サイトでご確認ください。