2025年のMVNO市場 四半期トレンド分析

2025年6月末時点での移動系通信契約数は、合計で2億2,550万契約に達しました(前年同期比+4.3%)。このうち、MVNO(仮想移動体通信事業者)の契約数は3,940万契約となり、全体の17.5%を占めています。前年同期(2024年6月末)の約3,285万契約と比べ約655万件増加しており、格安SIM市場の拡大が続いています。この記事では、MVNO市場の四半期トレンドを分析し、2025年6月末までのデータをもとに、各事業者のシェア動向や市場の変化について詳しく解説します。

MVNO市場の全体トレンド

MVNO契約数は、過去数年にわたり着実に増加しています。2023年3月末時点での契約数は3,016万でしたが、2025年6月末には3,940万契約に達しました。この間のMVNOシェアは、以下のように推移しています。

時点MVNO契約数移動系通信シェア
2023年3月末3,016万14.3%
2023年6月末3,091万14.5%
2023年9月末3,193万14.8%
2023年12月末3,322万15.2%
2024年3月末3,445万15.2%
2024年6月末3,285万15.8%
2024年9月末3,397万15.6%
2024年12月末3,618万16.3%
2025年3月末17.0%
2025年6月末3,940万17.5%

このデータからもわかる通り、MVNOは安定した成長を続けており、特に2025年に入ってからの成長率が顕著です(出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら))。

MNO事業者別のシェア動向

2025年6月末のデータによれば、主要MNO(移動通信網事業者)のシェアは以下の通りです。

事業者シェア
NTTドコモ33.6%
KDDIグループ26.4%
ソフトバンク19.2%
楽天モバイル3.3%
MVNO計17.5%

NTTドコモは依然として市場のリーダーであり、シェアは33.6%を維持していますが、過去数年にわたり徐々にシェアが減少しています。KDDIグループとソフトバンクも同様にシェアが微減していますが、楽天モバイルは着実にシェアを拡大しており、3.3%に達しました(出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら))。

MVNO事業者別のシェア

2025年6月末時点でのMVNO事業者別のシェアは以下の通りです。

事業者シェア前期比
インターネットイニシアティブ(IIJ)23.2%▲0.1pt
オプテージ(mineo)8.0%▲0.2pt
NTTドコモ(OCNモバイルONE含む)6.6%▲0.5pt
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ4.9%±0.0pt
富士通4.5%▲0.1pt

IIJが引き続きMVNO市場のトップシェアを維持しており、23.2%と微増しています。mineoも安定した成長を見せており、8.0%に達しました。これに対してNTTドコモのOCNモバイルONEは6.6%と前期比での増加が見られます(出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら))。

スマートフォン利用動向とMVNOの関係

総務省の通信利用動向調査によると、スマートフォン世帯の保有率は90.5%に達し、大手携帯電話事業者と格安スマホ事業者の利用率にも変化が見られます。

大手スマートフォン利用率格安スマホ事業者利用率
2022年67.0%13.3%
2023年66.0%15.6%
2024年65.8%17.6%

格安スマホ事業者の利用率は年々増加しており、2024年には17.6%に達しました。特に若年層(13〜19歳)の利用率は25.1%に達しており、MVNOが若者層に受け入れられていることが伺えます(出典: 総務省 令和6年通信利用動向調査報告書(詳細はこちら))。

まとめ

2025年のMVNO市場は、契約数の増加とシェアの拡大を続けており、特に若年層を中心に格安スマホ事業者の利用が広がっています。MNOのシェアは若干の減少が見られますが、楽天モバイルは着実に成長しており、今後の動向が注目されます。MVNO市場の成長は、今後の競争をさらに激化させる要因となるでしょう。

※本記事のデータは2025年6月末時点の総務省公表値です。最新情報は総務省公式サイトでご確認ください。

データ出典

※本記事のデータは政府統計・公表資料に基づきます。最新情報は各省庁・公式サイトでご確認ください。