MVNOシェア推移2023〜2025年最新データ徹底解説【公式統計グラフ付き】

MVNOシェア推移の最新トレンド(2023〜2025年)

2025年6月末時点、MVNO(仮想移動体通信事業者)のシェアは17.5%と過去最高を更新し、契約数も3,940万件に達しています。これは、総務省が2025年8月に公表した最新の「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」による公式値です。3年前の2023年3月末時点ではMVNOシェアは14.3%、契約数も3,016万件にとどまっていましたが、2024年に入ってからも右肩上がりの成長を維持し続けています。

MVNO契約数・シェアの四半期推移グラフ

以下の表は、2023年3月末から2025年6月末までのMVNO契約数とシェアの推移を四半期ごとにまとめたものです。

時点MVNO契約数(万件)MVNOシェア(%)
2023年3月末3,01614.3
2023年6月末3,09114.5
2023年9月末3,19314.8
2023年12月末3,32215.2
2024年3月末3,44515.2
2024年6月末3,28515.8
2024年9月末3,39715.6
2024年12月末3,61816.3
2025年3月末17.0
2025年6月末3,94017.5

出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら

トレンド解説

  • 2023年〜2024年前半は、MVNO契約数・シェアともに堅調に増加
  • 2024年6月末に一時的な契約数減少があったものの、その後再び増加傾向に
  • 2025年6月末には契約数3,940万・シェア17.5%まで拡大
  • MVNO市場は2023年から2年半で契約数が900万件以上増加

このように、MVNOの普及は大手キャリア(MNO)に対して着実にシェアを伸ばし続けています。

大手キャリア(MNO)とMVNOの市場シェア動向

MVNOの急成長を背景に、大手携帯キャリア(MNO)のシェアにも変化がみられます。2025年6月末時点での主要MNOとMVNOのシェア構成は以下の通りです。

主要MNO・MVNOのシェア比較(2023〜2025年)

時点NTTドコモKDDIグループソフトバンク楽天モバイルMVNO計
2023年3月末35.7%27.0%20.8%2.2%14.3%
2023年6月末35.5%27.0%20.7%2.3%14.5%
2023年9月末35.2%26.9%20.6%2.4%14.8%
2023年12月末34.9%26.8%20.4%2.6%15.2%
2024年3月末34.6%26.7%20.4%2.7%15.5%
2024年6月末35.0%27.5%19.3%3.0%15.2%
2024年9月末34.6%27.4%19.3%3.1%15.6%
2024年12月末34.2%27.1%19.1%3.2%16.3%
2025年3月末33.9%26.6%19.2%3.2%17.0%
2025年6月末33.6%26.4%19.2%3.3%17.5%

出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら

ポイント解説

  • NTTドコモ、KDDIグループ、ソフトバンクの3大MNOの合計シェアは2023年の83.5%から2025年6月末には約79.2%まで縮小
  • 楽天モバイルは2025年6月末でシェア3.3%と着実に成長
  • MVNOシェアは2023年の14.3%から2025年6月には17.5%へ上昇し、全体の1/6近くを占める

大手キャリアの市場がやや縮小傾向にあり、その分MVNOへの流入が進んでいることが読み取れます。

MVNO事業者別シェアランキングと成長分析

MVNOの中でも、どの事業者が多くの契約を獲得しているのでしょうか。2025年6月末時点のSIMカード型MVNO(いわゆる「格安SIM」)の契約数ランキングとシェア変化を解説します。

SIMカード型MVNOシェアランキング(2025年6月末)

事業者名シェア前期比
インターネットイニシアティブ(IIJ)23.2%▲0.1pt
オプテージ(mineo)8.0%▲0.2pt
NTTドコモ(OCNモバイルONE含む)6.6%▲0.5pt
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ4.9%±0.0pt
富士通4.5%▲0.1pt
  • SIMカード型MVNO全体の契約数: 1,810万件
  • SIM型MVNOの移動系通信シェア: 10.8%

出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら

解説・動向

  • IIJmio(インターネットイニシアティブ)がシェア23.2%でトップを維持
  • mineo(オプテージ)は8.0%で2位、安定した人気
  • NTTドコモ(OCNモバイルONE含む)は6.6%で3位
  • 上位5社で全体の約47%を占める
  • 直近四半期で大きなシェア変動はなく、MVNO市場は成熟の兆し

人気事業者公式サイト

MVNO普及の背景と今後の展望

MVNOシェアがここまで拡大した背景には、スマートフォンの世帯保有率が高水準で安定し、通信料金の節約志向や多様なプラン選択肢へのニーズ増加があります。

スマートフォンの保有率・利用動向

  • 2024年(令和6年)のスマートフォン世帯保有率は**90.5%**と高止まり
  • 「格安スマホ事業者」利用率は2024年で**17.6%**に到達(2023年は15.6%)
  • 特に10代(25.1%)や30代(24.6%)など若年層でMVNO利用率が高い

また、月額通信料金の分布を見ると、MVNO利用者の約7割が月額3,999円以下で利用しているという調査結果もあり、コスト重視層に広く受け入れられていることが分かります。

出典: 総務省 令和6年通信利用動向調査報告書(詳細はこちら

MVNO事業者数の推移

  • 2025年6月末時点で、MVNO事業者数は2,103社
    • 一次MVNO: 879社
    • 二次以降MVNO: 1,224社

MVNO市場参入の裾野が広がり、サービス多様化が進むことで、今後も利用者層が拡大する可能性があります。

MNO系格安プランとの違いと注意点

近年は、MNO(大手キャリア)自身がオンライン専用・サブブランドの低価格プラン(例:ahamo、povo2.0、LINEMO、UQ mobile、Y!mobile)を展開しています。これらは「格安SIM」と混同されがちですが、総務省統計上はMVNOには含まれません

主要MNO系格安プラン一覧

サービス名運営元区分特徴
ahamoNTTドコモオンライン専用プランドコモ回線・ネット申込限定
povo2.0KDDI(au)オンライン専用プラン基本料0円・トッピング型
LINEMOソフトバンクオンライン専用プランLINEギガフリー等特徴あり
UQ mobileKDDI(au)グループサブブランド実店舗対応あり
Y!mobileソフトバンクグループサブブランドYahoo!連携強み

公式サイトはこちら

MVNOとの主な違いは、自社回線を使用しているため通信品質が安定している点です。ただし、MVNO市場シェアにはカウントされないため、シェア推移を把握する際には区別が必要です。

まとめ:MVNOシェアの今後

2023年〜2025年にかけてMVNOのシェアは大きく拡大し、2025年6月末には17.5%と過去最大を記録しました。大手キャリアからMVNOへの流れは続いており、特にコストを抑えたい層や複数回線使い分け層での需要が高まっています。

今後も事業者数の増加・サービス多様化により、MVNOシェアの更なる拡大が期待されます。最新のシェア推移やサービス比較を把握し、ご自身のニーズに合った事業者選びを進めてください。

※本記事のデータは2025年6月末時点の総務省公表値です。最新情報は総務省公式サイトでご確認ください。

データ出典

※本記事のデータは政府統計・公表資料に基づきます。最新情報は各省庁・公式サイトでご確認ください。