2025年最新統計で見る「ドコモ vs 格安SIM」市場の今
2025年6月末時点の総務省公式統計によると、日本の移動系通信契約数は2億2,550万契約に達し、前年同期比で4.3%増加しています。そのなかで、MVNO(いわゆる格安SIM)の契約数は3,940万契約、シェア17.5%まで拡大。NTTドコモは33.6%のシェアを維持しているものの、MVNO各社の台頭によりその割合は年々縮小傾向です。
下表は2024年から2025年にかけての主要キャリアおよびMVNOのシェア推移をまとめたものです。
| 時点 | NTTドコモ | KDDIグループ | ソフトバンク | 楽天モバイル | MVNO |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年6月末 | 35.0% | 27.5% | 19.3% | 3.0% | 15.2% |
| 2024年9月末 | 34.6% | 27.4% | 19.3% | 3.1% | 15.6% |
| 2024年12月末 | 34.2% | 27.1% | 19.1% | 3.2% | 16.3% |
| 2025年3月末 | 33.9% | 26.6% | 19.2% | 3.2% | 17.0% |
| 2025年6月末 | 33.6% | 26.4% | 19.2% | 3.3% | 17.5% |
出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら)
このように、NTTドコモから格安SIM(MVNO)へ乗り換える動きは年々強まっています。格安SIMのシェアは2024年6月末の15.2%から、2025年6月末には17.5%へと伸長しています。
MVNO契約数の成長とドコモシェアの変化
MVNO契約数は直近1年で約655万増加。特に2024年12月末から2025年6月末までの半年で300万契約以上の伸びを記録しています。一方、NTTドコモのシェアは34%台から33%台前半までやや減少し、格安SIMへの移行が顕著です。
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MVNO契約数(万件)推移:
- 2024年6月末: 3,285万
- 2024年12月末: 3,618万
- 2025年6月末: 3,940万
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NTTドコモシェア(%)推移:
- 2024年6月末: 35.0%
- 2024年12月末: 34.2%
- 2025年6月末: 33.6%
出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら)
ドコモから格安SIMへ乗り換える理由を統計から読み解く
スマホ利用者の「格安SIM」選択が加速
総務省の通信利用動向調査(2024年8月調査、2025年公表)によれば、スマートフォン世帯保有率は90.5%で横ばい推移が続くなか、「格安スマホ事業者」利用率は17.6%まで上昇しました。これは前年の15.6%から2.0ポイント増と、格安SIMユーザーが急拡大していることを示します。
| 年 | 大手スマホ利用率 | 格安スマホ事業者利用率 |
|---|---|---|
| 2022年 | 67.0% | 13.3% |
| 2023年 | 66.0% | 15.6% |
| 2024年 | 65.8% | 17.6% |
出典: 総務省 令和6年通信利用動向調査報告書(詳細はこちら)
年代別の格安SIM利用率
年齢層別では、13〜19歳が25.1%、30〜39歳が24.6%、40〜49歳が23.5%と若年層・子育て世帯を中心に利用が広がっています。50代以上でも利用率が2桁台となっており、幅広い年代で「ドコモ→格安SIM」への移行が進んでいるのが特徴です。
出典: 総務省 令和6年通信利用動向調査報告書(詳細はこちら)
月額料金分布に見る「お得感」
スマートフォン月額通信料金の分布を見ると、MVNO利用者の約70.5%が3,999円以下で利用できているのに対し、ドコモなど大手キャリア利用者では同価格帯が約33%にとどまります。MVNOの2,000〜2,999円帯利用者が22.4%と最多で、コストパフォーマンスの高さが支持を集めています。
| 月額帯 | 大手携帯電話事業者 | 格安スマホ事業者(MVNO) |
|---|---|---|
| 999円以下 | 3.4% | 8.4% |
| 1,000〜1,999円 | 5.6% | 19.7% |
| 2,000〜2,999円 | 10.1% | 22.4% |
| 3,000〜3,999円 | 13.9% | 20.0% |
出典: 総務省 令和6年通信利用動向調査報告書(詳細はこちら)
どの格安SIMが今「伸びている」のか?市場シェアで比較
SIMカード型MVNOの勢力図(2025年6月末最新)
SIMカード型MVNOの契約数は1,810万件。そのうち、最大手はインターネットイニシアティブ(IIJ)で23.2%、次いでオプテージ(mineo)が8.0%、NTTドコモ(旧NTTレゾナント・OCNモバイルONE含む)が6.6%を占めています。IIJとmineoが2強として存在感を放ち、他社も堅調にシェアを維持しています。
| MVNO事業者名 | シェア |
|---|---|
| インターネットイニシアティブ(IIJ) | 23.2% |
| オプテージ(mineo) | 8.0% |
| NTTドコモ(OCNモバイルONE含む) | 6.6% |
| エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ | 4.9% |
| 富士通 | 4.5% |
出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら)
一次MVNO・二次MVNOの増減
一次MVNO(MNOから直接回線提供を受ける事業者)は879社、二次以降MVNOは1,224社と、MVNO全体で2,103社が存在します。新規参入も活発で、競争が年々激化しています。各社独自のサービスやサポート体制で差別化を図っています。
出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら)
ドコモから格安SIMに乗り換える際の「選択肢」と注意点
1. MVNO(格安SIM)とMNO系格安プランの違い
格安SIM(MVNO)は、ドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルといったMNOから通信回線を借りて独自サービスを提供する事業者です。SIMカード型サービスが主流で、IIJmioやmineoなどが該当します。一方、ドコモの「ahamo」やKDDIの「povo2.0」、ソフトバンクの「LINEMO」、UQ mobile、Y!mobileは、MNO自身が提供する低価格プランでMVNOとは別カテゴリです。
| サービス名 | 運営元 | 区分 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ahamo | NTTドコモ | オンライン専用 | データ20GB基本のオンライン完結 |
| povo2.0 | KDDI | オンライン専用 | 基本料0円+トッピング課金型 |
| LINEMO | ソフトバンク | オンライン専用 | LINEのデータ消費なし |
| UQ mobile | KDDIグループ | サブブランド | 実店舗サポートあり |
| Y!mobile | ソフトバンクG | サブブランド | Yahoo!サービス連携 |
※これらはMVNO統計に含まれません。
2. 回線品質・サポートの違い
- MVNO(格安SIM):コストパフォーマンス重視。昼休みや通勤時間帯は速度が落ちる場合あり。選び方次第で大手キャリアより大幅に通信費を抑えられる。
- MNO系格安プラン:「ahamo」「povo2.0」「LINEMO」などは、MNO本体回線と同等品質。オンライン手続きが中心で店舗サポートは限定的。
3. 乗り換え時のチェックポイント
- SIMロック解除:ドコモ端末は2021年10月以降原則SIMフリー。旧端末は解除手続きが必要な場合あり。
- キャリアメール利用:MVNOによってはキャリアメールが利用できない(Gmailや独自メールの利用推奨)。
- 乗り換え(MNP)番号取得:ドコモのMy docomo等から簡単に取得可。MNP予約番号の有効期限に注意。
4. 主要MVNO公式サイト・プラン確認はこちら
2025年の業界トレンドまとめ
- MVNO(格安SIM)市場は拡大を続け、2025年6月末で契約数3,940万・シェア17.5%に到達
- ドコモのシェアは33.6%まで低下し、「ドコモから格安SIMへ」の流れが顕著に
- IIJmio・mineoなど独立系MVNOが市場をけん引
- スマートフォン利用者の約7割が、MVNOで月額3,999円以下の通信費を実現
- MNO系格安プラン(ahamo/povo2.0/LINEMO等)も選択肢として人気
出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(詳細はこちら)、総務省 令和6年通信利用動向調査報告書(詳細はこちら)
※本記事のデータは2025年6月末時点の総務省公表値です。最新情報は総務省公式サイトでご確認ください。